利は智をして昏かしむ

この時代は文明の黎明期に比べてはるかに技術が進んでいるというのに
人の内面の進歩というものはむしろ後退していて,哀れなほどである
「利は智をして昏かしむ」とはよく言ったものだ
無私の心であれば、もっとよく視界が広がるというのに
欲で目がくらむ人の多さには呆れ果ててしまう

どんなに時代が進んでも,この回転木馬のデッドヒートの愚かな光景は
変わることがないだろう
「己のことのみ考える者は己をも滅ぼすもの」
これに気づいて木馬を降りることを願うのみだ

この世に偉い人などはもともと存在しない
もしいるとすれば、それは人よりほんの少し高い目標をたてて
それに最善を尽くす努力をいうのだろう
儚き浮世なら、残りの人生はかくありたいと願うものだ。

生くべからざるして而も生き,死すべからざるして而も死す
皆道にあらざるなり(光圀公)