徳と病

人不善を積むこと多くして心身鬱悸す。
医家知らずして却つて草根樹皮を以て
之を治せんと欲するも難い哉。
只当に己に反り、過ちを改め、
倫理を正し、恩義を厚くすべし。
此の如くんば乃ち薬なくして喜あり。

谷泰山
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最近の研究では、人間の脳はその心理状態の変化によって、いろいろな化学物質を分泌するそうである。
「不善を積む」ことで知らず知らずのうちに心身が侵されているとことは因果応報ということで、それまた完結された公平平等な世界なのではある...。

逆に善を積むことによって健全な心身が得られるというのも、これまた経験上「真」である。
泰山は善の基準を「倫理」と「恩義」と具体的に例示している。今の日本人にいちばん欠けているものだ